🐶 シートラ:富士住建で埼玉県内に家を建てて8年。チワワ3匹・爬虫類・水亀と暮らす施主。第3章では赤外線Hub・温湿度計・スマートプラグ・見守りカメラを積み上げて、今では家電の8割がスマホから動く家にした。約20台・累計約20万円。「使わなくなった機器ゼロ」が自慢だが、本当はカートに3ヶ月放置して血の気が引いた黒歴史が1回ある。死蔵ゼロは派手な才能ではなく、その失敗から学んだ地味な3ルールの結果。
🧚 ふじまる:「IoT機器なんて飛びついて結局使わなくなるのが落ち」という世間相場をそのまま持ち込む妖精。今回は「失敗談、無いの?」と踏み込んでシートラの自虐を引き出す尋問役。死蔵ゼロという答えを素直に飲み込まず、「本当に1個も無いのか」と何度も確認する。
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正直に告白すると——カートに3ヶ月放置した機器が、1回ある。
セールで値下がっていたスマートライト。「いつか使うだろう」で買い物カゴに入れて、3ヶ月。開封すらされなかった。気づいた時、みぞおちが重くなった。これ、世間が言う「IoTは結局使わなくなる」の入り口だ、と。
結局そのライトは、その後の温湿度計連携の流れで救出されて稼働中。だが、あと一歩で死蔵だった。世間のIoT死蔵率が推定5割と言われる中、施主宅の8年・約20台・累計約20万円・死蔵0台という数字は、才能ではなく「1回ヒヤッとした反省」が生み出した結果でしかない。
今日話すのは3つだけ。①必要を感じてから買う(衝動買いを封印する)/②Hub連携を買う前に確認する(孤立機器を作らない)/③赤外線Hub→温湿度→プラグ→カメラの順で段階的に拡大する。死蔵ギリギリだったあの1台の話も、隠さず最後に全部開示する。
……ここで、自慢で終わらせるつもりは無い。冒頭で触れた「カート放置3ヶ月」の話を、もう少し具体的に開示する。
2022年頃だった。Amazonのタイムセールで、人気スマートライトが半額になっていた。「これ、いつか寝室で使えるかも」——その「いつか」でカートに入れた。買ってからしばらく、開封すらしなかった。気づいたら3ヶ月経っていた。
箱を見つけた瞬間、みぞおちが重くなって、呼吸が浅くなった。あ、これ、世間の言うIoT死蔵の入り口だ、と。手が止まった。半額の数千円が無駄になる、ではなく、自分が「いつか使う」で買い物カゴに入れる人間だったという事実が、ちゃんとキツかった。
そのライトは、結果として温湿度計と連動させて朝の起床時に点くロジックに組み込み、今は毎日稼働している。ギリギリ救出した1台だ。世間の死蔵率5割という数字を笑えない。あの3ヶ月の沈黙は、本気で死蔵化の入り口だった。
逆に言えば、その1回の反省以降は「使う日を言語化してから買い物カゴに入れる」を徹底するようになった。8年・約20台・累計約20万円というボリュームで死蔵ゼロを保てているのは、才能ではなく、あのみぞおちの重さを忘れていないだけだ。
| 世間のIoT死蔵率 | 推定で約5割が「買ったが使わなくなる」と語られる領域。新製品に飛びつく購買行動と、設定の挫折が二大要因 |
| 施主宅の運用台数 | 8年累計で約20台(赤外線Hub・温湿度計複数・プラグ複数・カメラ複数・スマートライト等) |
| 施主宅の累計投資 | 約20万円(1台あたり数千円〜1万円台の積み上げ) |
| 施主宅の死蔵台数 | 0台(ただし1台はカート3ヶ月放置の黒歴史あり) |
| 救出した1台の現在 | 温湿度連動で朝の起床時に自動点灯。「死蔵ギリギリ→稼働」へ復帰 |
※死蔵率5割は施主が見聞きしてきた感覚値・一般論ベースの参考値で、公的統計の数字ではありません。施主宅の数字は8年運用の自己集計に基づく実例です。
セールの数千円が惜しかったのではない。「いつか使う」と書いて買い物カゴに入れる思考が、IoT機器に対して最も死蔵化リスクが高いと気づいた。値段ではなく使う日の言語化が、買う前の必須チェック。これを8年守ったから、20台で死蔵ゼロが成立した。逆にここを油断すると、半額セール1回で簡単に死蔵化する。
カート3ヶ月放置事件のあと、ルールを1つ決めた。買い物カゴに入れる前に、「何のために」を一文で書ける状態にする。書けなかったら、その日はカゴに入れない。これだけ。
例えば「朝、足元が寒い→温度トリガーでパネルヒーターを自動ON」(vol38)。書けた。買った。即日設置、即日稼働。逆に「いつか使うかも」「便利そう」は全部却下。8年でこれを守った結果、衝動買い由来の死蔵が出ていない。
| 段階 | 機器が先(衝動買い) | 必要が先(施主宅の今) |
|---|---|---|
| きっかけ | セール・新製品の話題性 | 日々の不便・解決したい困りごと |
| 選定 | 何に使うかは買ってから考える | 使う日が先に明確で、合う機器を選ぶ |
| 設定 | 用途が曖昧で設定が後回しになりやすい | 用途が明確で初期設定まで一気に組める |
| 定着 | 数週間で飽きて引き出し行きになりやすい | 不便が解消されるため自然に毎日使う |
| 結果 | 死蔵化リスクが高い | 死蔵ゼロにつながりやすい |
※施主宅の運用傾向に基づく整理で、すべての方に同じ結果が当てはまるものではありません。あくまで買う前の参考としてご覧ください。
使う日が言語化できても、ここで油断すると「孤立機器」を作ってしまう。専用アプリでしか動かない・既存のHubに繋がらない・他機器と連動できない——そんな機器は便利機能の数に関わらず、結局アプリを開くのが面倒になって使わなくなる。8年間ずっと観察してきた現象だ。
施主宅では赤外線Hubを核にして、温湿度計もプラグもカメラも同一アプリで横断操作できる構成にしている。これを「Hub中心の星型配置」と呼ぶ。買う前のチェックは3つだけ。①既存Hubで対応しているか/②同じアプリ内で統合されるか/③将来の連携余地があるか。これを満たさない機器は、どれだけ安くても見送る。
段階的拡大は、ただの慎重さではない。「使う前提」を1段ずつ積み上げる作業だ。施主宅の順番は赤外線Hub(土台)→温湿度計(センサー)→スマートプラグ(アクチュエータ)→見守りカメラ(見守り)。前段が日常に組み込まれてから次を足すから、後段が宙に浮かない。
逆に、いきなり10台買って同時セットアップすると、初期設定の途中で力尽きて未開封の箱が積み上がる——これが死蔵化の典型ルートだ。あのカート3ヶ月放置1台で十分に学んだので、以降は「前段を1ヶ月使い込んでから次を検討」を守っている。
| STEP1:赤外線Hub | vol34で導入。エアコン・テレビ・照明等のリモコン家電をスマホから一括操作可能に。スマートホーム化の「土台」を最初に作る |
| STEP2:温湿度計 | vol36で導入。土台にセンサーが加わり「室温連動」が可能になる。Hub単体では出来なかった自動化が、ここで一気に広がる |
| STEP3:スマートプラグ | vol38で導入。リモコン無し家電も対象に。温湿度計のトリガーでパネルヒーターを自動制御するなど、既存の構成に乗せるだけで価値が広がる |
| STEP4:見守りカメラ | vol37で導入。見守り・防犯系の用途を拡張。映像系は通信負荷が大きいため、最初ではなく仕組みが安定してから足した |
| 共通ルール | 1段階ずつ「使う前提」を確かめてから次に進む。前段が日常に組み込まれて初めて、次の機器を追加する |
※著者宅(富士住建・埼玉県内)の段階的導入プロセス。実際の機器・順番は各vol記事で詳細を扱っています。最適な順番は住宅・生活スタイル・予算により異なります。
施主宅が8年で死蔵ゼロを保てた最大の理由は「同じシリーズで揃えて孤立機器を作らなかったこと」。赤外線Hub・温湿度計・スマートプラグをSwitchBotで揃えると、本記事のルール②(Hub連携の事前確認)とルール③(段階的拡大)がそのまま実践できます。最初の一歩は赤外線Hub+温湿度計の2点から。間違っても10台一気買いはおすすめしません——カート3ヶ月放置の入り口です。